『VIZ4 セミナー・ラジオシティレンダリング編』
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△橋本アーキテクツ

==== ラジオシティ計算のワークフロー4 ====
《ラジオシティの設定・計算》


★ ラジオシティ設定の実際 ★

ここでは、実際のプロセスに沿って、
ラジオシティ計算の実際を説明していきます。


1. ラジオシティメッシュの設定

ラジオシティメッシュのサイズの設定をします。
一般的にメッシュサイズが小さい設定であるほど、
良好な結果
が得られます。

ですが、そのオブジェクトの大きさや、そのシーンの構成を理解した
うえで、そのオブジェクトにふさわしいメッシュサイズの設定でメッシュ
をきった方が、より良好な結果が得られることが多いです。

(例えば、などは、むやみにメッシュサイズを小さくせず、3,40cmくらい
でメッシュを切ると、ラジオ計算の時間が短く済むだけでなく、”モラモラ”
の少ない綺麗なレンダリングがでてきます。)


●表面積の大きいサーフェス、地面など
→ラジオ計算からはずすorメッシュサイズを大きくする。

●小さいオブジェクトで曲面を多くもっているもの
→ラジオメッシュを他のものより小さいサイズで設定する。
など。
.2.『初期品質』の設定

シーン内のエネルギー分配の精度の設定
通常、80 〜 85% で十分な結果が得られます。
初期品質が60%前後でも適宜、リファイン・フィルタリングを多めに
かければ良好な結果が得られることが多いです。

  特に曲面において、正確さの度合いの違いが生じてきます。
3.『リファイン』の設定

シーン全体に実行するリファインの反復数を設定します。
リファインの反復段階では、シーン内のすべてのオブジェクトに対する
ラジオシティ処理の品質を高めます。



初期品質70%  リファイン:0


リファイン:4

※リファインの回数を増やせば、レンダリング時間も増します。※
 

4.『フィルタリング』の設定

周囲の要素でライト レベルを平均化することにより、
サーフェス要素間のノイズの量を減らします。
通常は 3 または 4 の値で十分です。

(あまり数値を大きくしますと、
レンダリングの”メリハリ”が無くなる傾向があります。)

また、インタラクティブですので、ラジオ計算後も再計算なし
で調整できます。



フィルタリング:0


フィルタリング:4

→『リファイン』『フィルタリング』で調整し、最終画像に近づけていきます。
 

MEMO

『間接照明を再収集』のレンダリング時間

『間接照明を再収集』には膨大なレンダリング時間がかかります。



再収集前

レンダリング時間80倍!




再収集後

5.『間接照明を再収集』の設定

間接照明を再収集』にチェックをいれますと、
VIZ は既存のラジオシティ ソリューションから照明データを再収集する
ことで、各ピクセルで間接照明を再計算します。
このオプションを使用すると、最も正確で、不具合のないイメージが
生成
されますが、レンダリングにかなりの時間を要します

(注意:レンダリングに、時間を十分にとれる場合を除いては、この行程は
 除いた方が順当のように思います。
 『間接照明を再収集』のレンダリング時間の短縮が、今後のVIZ・
  MAXの課題ではないでしょうか?)

『間接照明を再収集』を使用する場合

ラジオシティ計算のメッシュの密度を濃くする必要はありません。
(場合によってはメッシュを切らなくても可)
サーフェスをまったく再分割しないで、0% の初期品質を実行する場合
でも、再収集は機能し、受け入れ可能な視覚結果が得られる場合
があります
また、ラジオシティ・モデリングもほとんどの場合必要ありません。


『間接照明を再収集』


[各サンプルのレイ数]
各サンプルに対して投射される光線の数。
光線の数が多くなるほど、サンプルは正確になります。
ただし、レンダリング時間に直結します


[フィルタの半径(ピクセル)]

ノイズの多い効果を減らすため、隣接するサンプルを使用して
各サンプルを平均化します。フィルタリング。
ピクセル半径は、出力解像度によって最適値が異なります


POINT:オブジェクト別のラジオ設定方法について

以上の行程を経てプレビューをだしますと、オブジェクトによって問題をかかえている場合があります。
(小さいオブジェクトで曲面をもつものなどに起こるモラモラ現象など)

また、そのシーンにラジオ計算の必要のないオブジェクトがはっきり認識できるようにもなります。
地面や、その他表面積の大きいものは、個別にラジオシティ計算から除外したり、メッシュサイズを
大きくしたりします。

AutodeskVIZ4では、オブジェクトごとに、ラジオシティの設定を行うことができます。

以下、オブジェクトごとのラジオシティの設定について、説明します。

オブジェクト別のラジオ設定方法

オブジェクトを選択後、右クリックし『プロパティ』を選択し、
ラジオシティ・タブ』を開く。

左図のように、『ジオメトリックオブジェクトのプロパティ』上にある
レイヤ別』をクリックすると、『オブジェクト別』になり
オブジェクトごとにラジオシティ関連の設定ができるようになります。


ラジオシティ処理の除外

 表面積の大きいオブジェクトで、そのシーンにラジオ計算の必要
がないと判断できるときは、『ラジオシティ処理の除外』にチェック
を入れます。
大幅なラジオシティ計算の短縮につながります。


オブジェクトごとのメッシュサイズの設定

 シーン状況により、大きなオブジェクトのメッシュサイズを大きくしたり
(ラジオ計算の短縮のため)、小さなオブジェクトにプレビュー画像で
不具合(モラモラ現象など)が生じた場合、メッシュサイズを小さく設定
します。

グローバルサブディビジョン設定を使用』のチェックをはずし
メッシュ処理のサイズ』にメッシュサイズを入力します


オブジェクトごとのリファインの設定 1


 プレビュー画像の出力をしますと、個別オブジェクトに不具合
(モラモラ現象等)が生じている場合があります。
反復のリファイン』にリファイン数を入力することにより、
状況を改善できることがあります。




オブジェクトごとのリファインの設定 2

 『ラジオシティ・パネル』の『反復をリファイン(選択したオブジェクト)』
に数値を入力後、ラジオシティの『開始』をクリックしますと、
選択オブジェクトのみのリファインが行われます。
選択オブジェクトのみですので、高速です。

また、その数値は、そのオブジェクトのプロパティのリファイン値に
加算されます。

(『オブジェクト内の反復をリファイン処理』にチェックが入っている必要があります。)


オブジェクトごとの『間接照明の再収集』


プレビューを繰り返す中、状況改善の最終手段として、
個別オブジェクトに『間接照明の再収集』をかけます。

まず、『間接照明の再収集』をかけないオブジェクトを選択します。
その後、右クリックでプロパティのラジオシティパネルを開き
、『再収集から除外』にチェックいれます。

これにより、この除外されたオブジェクト以外は『間接照明の再収集』がかかります。
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